今回は、1回訪問したことがある東区苗穂の「蕎麦さとやま」に取材に行ってきたばい!
そのお店がココ
蕎麦さとやまさんからメールを頂いたのをきっかけに、取材させて頂くことになったんよね
・蕎麦さとやまのエピソードを知りたい人
・蕎麦さとやまのおすすめメニューを知りたい人
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蕎麦さとやまは札幌の職人が石臼を使って挽いたそばが食べられるばい!
目次(タップして読みたいところから読めるばい!)
東区苗穂の蕎麦さとやまの店主はどんな人?
店主はもともと鉄鋼会社に勤めていた荒川さん
蕎麦さとやまのオーナーは「荒川」さん
こんな方
地元は福島の会津ってとこで、喜多方ラーメンが有名なところばい
そんな荒川さんはもともと蕎麦屋をやりよったんやなく、鉄鋼会社の半導体部門に勤めよったんよ
そう、普通のサラリーマンやったんね
その会社には10年弱くらい勤めたらしいばい
ただ、「リストラ」で会社をやめることになったんやって
理由は会社が半導体部門の事業をやめることになって、別の部門に移るか、やめるかの選択を迫られたけん
そして、荒川さんはやめる方を選んだんよ
ぼくはそんな経験したことないけど、やっぱり厳しい現実もあるんやね(^^;
リストラ後は民宿のおやじになろう
リストラに遭ってしまった荒川さんやけど、その後は民宿のおやじになろうと思ったみたいなんよね
荒川さんはもともと北海道が好きで道東をぶらぶらしよった時に民宿にハマったんってばい!
昔から北海道にはよく遊びに来よったんやね
その時にいろんなところを泊まり歩いて、民宿が好きになったとか
会社をやめた後は3ヶ月くらいまとめてバイクで周ったらしい笑
ぼくもバイクに乗るんやけど、そんな長期間ツーリングざんまいって生活は送ったことないけんね~
そんなバイク旅をしよった荒川さんは、浜中町にある某民宿に泊まることに
ここの民宿が自給自足をしよって、料理には自分で作った食材や地元で獲れた魚を使っとるらしい
そんな民宿の運営に憧とったんよ
民宿は断念して蕎麦の道へ
そんな民宿に憧れとった荒川さんなんやけど、その某民宿のご主人が紹介してくれた長野県の民宿に行ったのをきっかけに、民宿は断念したんやって
そこの民宿のおやじさんとお酒を酌み交わしながら話しよった時に、こんな会話があったと
そう、民宿は料理も自分で出さないかんけん、そもそも料理ができんと難しいらしいっちゃんね
ただ、その日の晩寝る前にふと
とひらめいたことをきっかけに、蕎麦の道に進むことになったんよ
蕎麦をやろうと思ったのも、サラリーマン時代に同僚とよく蕎麦を食べに行きよったのもあるみたい
札幌市東区の蕎麦さとやまをオープンしたきっかけと経緯
そば打ちのプロを養成する教室に通う
民宿はやめてそばの道に進もうと思った荒川さんやけど、当然そばに関しては素人やけんいきなりお店をオープンすることもできず
そこでそば関係の雑誌を見よった時に、「そば打ちのプロを養成する教室」をみつけて、そこに通うことにしたんってばい
浅草に「駒形」ってとこがあって、そこの「蕎上人(そばしょうにん)」って店がやっとる教室に通ったみたい
当時でひと月30万円くらいの受講費用がかかったとか
たぶんここのお店かな
今は教室やりようかはわからんけど
ただ、卒業後すぐには働かず、九州、四国、北海道とバイクで遊び周ったらしいけど
取材してわかったんやけど、結構アクティブで、陽気な方なんよね笑
北海道で修行できるそば屋をみつける
そんなバイクでアクティブにいろんなところを周りよった荒川さんやけど、ただただ遊び周りよったわけやなかったんよね
当時、「渡辺克己」さんって方が書いた「北のそば屋さん」っていう北海道のそば屋を特集した雑誌があったみたいで、その雑誌で20軒ほど目星を付けてそばを食べ歩いたと
その目星を付けたお店中で、帯広の自家製粉の蕎麦店に行きついたんやって
ここが広い平家でやりよう、高級なそば屋みたいなんよね
荒川さんはそこのそばに惹かれて、開店直後に
とお願いするものの
とアッサリ打ち砕かれたとか笑
ただ、そばの実を脱皮する機械とか、石臼とか一通り使っとる機材を見せてくれ、知り合いのお店まで紹介してくれたんってばい!
そのお店が札幌市南区にある「正直庵」
実はココぼくのいきたいそば屋リストにも入っとった店なんよね~
荒川さんはその他にもいろいろそば屋を回って、最終的にこの「正直庵」で修行することに決めたと
某有名蕎麦グループと某有名流派が運命的に一致
これは荒川さんを取材して初めて知ったんやけど、そば屋にもグループみたいなんがあって、その中でもトップクラスに有名なところがあるんよね
そば通なら知る人ぞ知るグループが
実は帯広のそば屋と正直庵がそのグループに所属しとったとよ~
帯広のそば屋に行った時は知らんかったんやけど、後々調べてそれがわかったんやって!
でも自らの舌でそこを選んで行ったというのがまた運命的よね
ちなみに、そばにも流派があるみたいで、某グループではお店でそばの実を剥いて、石臼挽きする有名な流派なんよね
つまり、帯広のそば屋も正直庵も同じ手法を使っとって
そしてさらに、荒川さんが浅草で通ったそば打ち教室の流派同じやったんよ
そんなことは知らずに結果、某有名流派を使う某有名グループと繋がりがあるとこで修行することになったん
それが蕎麦さとやまの根幹になっとるってことやね
やっぱり縁があるというか、進むべくして進んだ道なんやろうね
東日本大震災の影響を受けて札幌に出店
その後荒川さんは、99年の10月から2年間「正直庵」で修業し、地元福島の会津でそば屋を開くんよ
会津では実に10年もの間そば屋をやりよったんやけど、なんで急に札幌に出店することになったんか?
それは「東日本大震災」が関係しとるんよ
2011年の東日本大震災で福島は影響を受け、それをきっかけに札幌に移ってきたんやけど、それからしばらくはそば屋ではなくアルバイトをしよったんってばい
もちろん札幌でもそば屋はやろうと思っとったらしいけど、なかなかめぼしい物件がみつからず、その間ニートでおるわけにもいかんくてバイトすることに
芋堀から便利屋まで、そばとは全く関係ないことをいろいろ経験したみたいやけど笑
そして、その後お店の場所が決まって、2013年の11月8日に「蕎麦さとやま」をオープンしたと
便利屋で働いとった関係もあって、食器とかがおけるラックは、便利屋からもらってきたんってばい
他にもいろいろと譲ってもらったみたいやけど
便利屋でバイトしたことが功を奏して、いろいろと支援してもらいつつ開店まで行きついたんよ
1つのお店の出店でも知らんところでいろいろエピソードがあるんやね~
蕎麦さとやまの知られざる裏話とコンセプト
コンセプトはそばもカレーも丼ものも
蕎麦さとやまのキャッチコピーが、「そばもカレーも丼ものも」
これが蕎麦さとやまのコンセプトばい
普通のそば屋ならそばだけに集中するところをさとやまの場合は、そばにこだわるのはもちろんのこと、カレーも丼ものも他の専門店に負けんくらい力を入れとるんよ
そばはうまいけど丼ものはびみょうってお店もあるやん?
中にはそばしかないお店もあるけど
ここはそうならんように時間をかけて仕込みをしようと
実際、「蕎麦さとやま」で検索したら、「カレー」って表示が出るくらいやけんね笑
それだけ人気があって、食べログでもカレーのことを書く人も多いんやって
ただ、中にはカレーの匂いが気になるって人もおって、何回もメニューから外そうと考えたことはあるらしいけど、そこはコンセプトからズレんように続けとると
こうしていろんなメニューを出せるのも、荒川さんだけやなく、他の従業員の方の力もあってのことやって
さとやまは働く人にも恵まれとるみたい!
理想は「お気軽な高級店」
そば屋も立ち寄りやすい値段の安い店から気軽には行きづらい高級店まで様々あるけど、さとやまが追及しとるのは「お気軽な高級店」
立ちよりやすいお店やけど、そばもつゆも上等な素材を使って良いものを提供する
これがお気軽な高級店の基本で、あとはそばだけじゃ足りんサラリーマンの方には、丼ものを付けて満足してもらうっていうのが、さとやまの気遣いばい
高級店ってなると、そば1本で勝負するお店も多いけど、さとやまはコンセプトの通り、カレーも丼ものも出してトータルで満足して頂くスタイルの「お気軽な高級店」やね
北海道札幌の蕎麦さとやまのこだわりと特徴
剥きたて挽きたてのそば打ち
蕎麦さとやまの原点とも言えるのは、やっぱり正直庵でも修行したお店でそばの実を剥き、挽きたてで打つそば打ちやね
浅草で通ったそば打ち教室も、北海道で出会ったそば屋も、すべてその工程の流派やったよね
一般的には、そば粉は業者から頼むところが多くて、すでに製粉されたものを使ってそばを打つん
そう、あとはそばを打つだけやけん、こっちの方が手間がかからんで楽なんよ
「剥きたて、挽きたて、打ち立て、茹でたて」
“四拍子揃ったそば”を出すのが蕎麦さとやまの特徴でもあるんよ
こうすることによってそば粉の劣化も防げるし、こういう言い方はちょっとおかしいかもしれんけど、「新鮮なそばが出せる」ってことやね
挽いた粉も大体当日には使い切るけん、「嘘偽りなく挽きたてのそば」なん
ただ、この工程を見ればわかるけど、めちゃめちゃ時間がかかるっちゃんね(^^;
普通は粉がある状態でもう打つだけなんやけん
でもそういう手間をかける分、おいしいそばの提供に繋がっとるんやろうね
“みんながやりたがらないことをあえてやる”
これがおいしいそばを出す秘訣なんかもしれん
そば打ちだけでなく素材にもこだわりを
蕎麦さとやまは「お気軽な高級店」として素材も良いものを使っとるって言ったよね
通常の2倍~3倍くらいする値段の醤油を大分から取り寄せたり、別途長崎から薄口醤油、埼玉から濃口醤油を取り寄せるこだわりも
その他にもかつお節ももちろん良いモノを使って、そば粉とつなぎの粉も「道内産」のものを使っとるんよ
その分そばの値段も相場と比べたら若干上がるかもしれんけど、それでも原価や人件費を考えたら“かつかつ”でやりくりせんといけんみたいやね
取材しにいった日も、昼休憩の間なんに4人くらいで仕込みしよったけん、それだけ手間と人件費がかかることはわかったな
普通の飲食店なら昼休憩の間は1人,2人で仕込みするもんね
脱皮から始めて、石臼で挽きして、打ち立て、茹でたてで出し、素材も高級なものを使って、さらには人件費をかけてそば以外のメニューの仕込みにも力を入れとる
それならそば粉は製粉されたものを仕入れて、メニューも少なく、手間暇がかからんお店が出す500,600円のそばよりも、200円300円高くてもまぁ納得かなって思ったばい!
そばの量も高級店のように少ないわけやないけんね~
“より良いものをしっかりと満足できる量で提供する”
これも蕎麦さとやまのこだわり
とにかく自分なりに妥協しない
ここまでの話からも、そばを提供するのにも手間がかかり、素材にもこだわって、経費もかかりまくりってことはわかったよね
どう考えても営業するのは大変なんやけど荒川さんとしては、「これが普通」なんやって
これが荒川さんの信念やね
高級なそば屋をやるにしても、普通やったらメニュー絞って、できるだけ手間や原価、人件費等がかからんようにするところを、荒川さんはそこを妥協せず、あえて人がやらんことをやって「お気軽な高級店」という独自のスタイルを築き上げたわけやね
そばもカレーも丼ものも揃っとるところは見たことないけんな笑
蕎麦さとやまを野望と今後の活動における方針
こんな人が来店してる
蕎麦さとやまは、時間帯によっても雰囲気が違うようで、お昼時にはサラリーマンがいたり、女性グループが和気あいあいとごはんを食べる雰囲気なんやって
「お気軽な高級店」っていうコンセプトの通り、ワイワイ言いながら高級なそばを食べられる店ってことやね
また、土日は家族連れも多く、6人がけの席がいっぱいになったりも
カウンターとテーブル席がハッキリ分かれとるけん、おひとりさまでも気軽に来れるし、グループでも入れるお店ばい!
今後の野望は「そばファミレス」を作ること
上記で言った通り、蕎麦さとやまはサラリーマンからOL、家族連れまでいろんな人がお気軽に立ち寄れる高級店なんよね
そんなさとやまがこの先目指すスタイルが「そばファミレス」
「そばファミレス」とは、ファミレスのように誰でも気軽に立ち寄れ、ゆっくりと食事ができる場所のこと
さとやま自体もすでに「小さなそばファミレス」を意識しとるみたいやけど、もっと広くて大人数(50席くらい)入るようなお店を新しく作ることが、荒川さんの野望としてあるみたいばい
「そばファミレス」はそばだけやなくて、カレーや丼ものも出すさとやまやからこそ、できるスタイルかもしれんね
編集後記
好きだからこそ続けられる
これは取材の中であった話なんやけど、「そば屋をやってる人はちょっと変わった人が多い」って荒川さんが言いよったん
このおかしいっていうのは良い意味で、周りが見えないくらい「そばに対して真っ直ぐ」「そばにのめりこんでる」ってことばい
そば屋はやっぱり「そばが好き」って人がやりようみたいなんよね
もちろん荒川さんもその一人で、そうじゃないと楽な仕事やないけん、なかなか続けられんのやって
4,5時間ずっとそば打ちしたり、いろんな仕込みがあったりするけん、大変やもんな~
って荒川さんも言いよった通り、やっぱり好きが1番ってことやね!
ぼく自身もこのブログはグルメが好きやん続けられるし、こうして新しい知識が増え、成長することが楽しいけんやってられるってのはあるけんね~
今後もこういうお店の知られざる話は、このブログを通して伝えていければって思うばい
ってことで、今回はこのへんで^^
ほんならまたね~
がうめし編集長ガウガウ
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