実は先日、かねてより希望しとった札幌市手稲区にある「ジェーンズフライドチキン」に取材に行ってきたっちゃんね
※2022年現在ジェーンズフライドチキンは京都市上京区上七軒へ移転※
そのお店がココばい
ジェーンズフライドチキンには以前訪問したことがあって、その時に少しご主人とお話させてもらったんよね
当時訪問した時の記事
その後メールで連絡を取り合い、取材させて頂けることになったっちゃん
本当にこの取材を通して“ジェーンズの知られざる裏側”が知れたけん、ぼくも取材してよかったなって思えた
その熱い想いと知られざる裏側を知れば、1度足を運んでみたいってなると思うけん、ぜひ最後まで読んでばい!(ちょっと長くなったけど笑)
・ジェーンズの裏側を知りたい人
・ジェーンズの歴史を知りたい人
・至極のフライドチキンを食べたい人
目次(タップして読みたいところから読めるばい!)
ジェーンズフライドチキンのおやじとは一体何者なのか?
オーナーはもともとサラリーマンだった佐藤さん
このジェーンズフライドチキンを創業したオーナーのおやじさんなんやけど、名前は佐藤さんっていうんよね
このおやじさんが佐藤さん
佐藤さんが飲食店を始めたのは今からおよそ3年前の話(今2019年)
もともとは長年サラリーマンとして会社に勤めとったんやって
今、年齢は還暦近いんやけど会社には26年勤めて、料理の専門学校に通いよったわけでもないけんこれもまた驚き
なぜか自分で家を建て始める
そして、その会社を辞める3年前に、佐藤さんはふと自分の家を自分で建築し始めるん笑
もちろん、お金を払って建ててもらうとかではなく自分一人で
もともと家を建てるのは「大工さん」だけでやっとるわけやなく、木工事は木工、電気配線は電気屋、水道は水道の設備屋、屋根は板金屋、左官は左官屋って分かれとるらしいんよね
つまり、各工事においてスペシャリストがおって、そういう人たちが集まって初めて1つの家が建つわけなん
けど佐藤さんは、そういったスペシャリストも呼ばず、すべて自分一人で各工事をやろうと思ったらしいんよ~
それも今までそういった関係の仕事をしよったわけじゃなく、普通のサラリーマンが
これって想像しただけでとんでもないことよね
もちろん工事を行うためには、各工事に必要な機材とそれを使いこなすための技術が必要で、それも1から揃えてやったんやって
考えたらわかるけど相当な「お金」と「時間」「労力」がかかるよね
ショベルカーまで使って基礎の根掘りをするところから始めたらしいけど( ゚Д゚)
それで実際に3年かけて家を完成させたと(お店の話がメインなんでかなり話をはしょってます笑)
一軒家を建てたのが自信となり独立
ぼくがそう思った通り、佐藤さんは
「もうサラリーマンである必要はない、何をやっても生きていける」
と思い、サラリーマンをやめて独立
佐藤さんが今に至ったのも、家を建てる際の話に出てきた
「思い込んだらどこまでもやるタイプ」
「諦めることはしない」
これらの性格や考え方が、自然と独立する道へ足を運んだのかもしれんね
これは本当にぼくも独立してから学んだことやけん、これから同じように独立したいとか、何かに挑戦したいとか思う人は覚えとって損はないと思う
フライドチキン屋を開店したきっかけと経緯
独立するも最初は建築屋として活動
晴れて独立した佐藤さんやけど、そこからすぐにジェーンズフライドチキンを開店したわけやないんよね
3年かけて家を建てた時に身に付けた技術が功を奏し、いろんな建築関係の業者から声がかかったみたい
もちろん最初はそんな考えでやりよったわけやないやろうけど、案外思ってもいなかったことから仕事が飛び込んでくるもんやね
それから佐藤さんにはいくつかの業者から業務委託が来て、個人としては十分な利益を得ながら仕事をしよったんやけど・・・
ある日突然、業務を請け負っていた会社の1つが、佐藤さんの売掛を支払わずに飛ぶことに
それをきっかけに建築業界に信用を置けなくなり、しばらく経ってからやめたみたいっす
その後飲食業界に関わっていくわけね
こういう話があって今のジェーンズフライドチキンがあって、ぼくも今こうして取材させてもらったけんラッキーかも
当時は大変やったやろうけどね(^^;
ジェーンズのルーツは料理好き
で、なんで建築業界の後に飲食業界に携わることになったんかと言えば、そもそも佐藤さんは昔から料理をするのが好きやったみたいなんよね
もちろんこれはあくまで趣味の範囲でってことやったんやけど、事あるごとに同僚や友人、後輩を呼んでは手料理を振る舞ううちにその腕がどんどんブラッシュアップされ、オリジナルの料理も少しずつ増えてきたと
その積み重ねがどんどん料理に蓄積され、オリジナル料理が固まってきたと
そしてある時に・・・
という一声をきっかけに、ポツポツといろんな人から同じような声が出るようになり、佐藤さんは
「ぼくの好きなことをやればいいんだ」
「自分のやりたいことをやればいいんだ」
ということに気が付き、そこから飲食業界で仕事を始めたんって
ジェーンズ開店のきっかけとなった商品
まず、ジェーンズフライドチキン開店のきっかけであり、ベースになっとる商品がコレ
「至高の鶏」
北海道で育った新鮮で上質な若鶏(知床鶏)の胸肉を柔らかくしっとり上品に仕上げた逸品
https://kissui.co.jp/ki00631/
そのまま食べてもいいし、調理して食べるのもアリばい
で、ジェーンズフライドチキンでは、この至高の鶏を使った料理を提供しよるんね
もともとメインは「フライドチキン」やったけど、今はフライドチキン以外にもいろいろ鶏料理があるけん気になる人はこっちのページで確認してみて
やけん、そもそもフライドチキン屋をずっとやろうとして開店したわけやなく、至高の鶏から派生してフライドチキン屋を開き、他の鶏を使ったメニューも増えていったって流れやね
でもって、ジェーンズフライドチキンのお店も、最初から作ったわけではなく、はじめは全国を転々としながらデパートの催事や広場で行われるフェスティバルで出店しよったと
ジェーンズフライドチキンのポリシーと知られざる裏側
イノベーション~何も無いところからの創造~
佐藤さんがどういう理念やポリシーを持って、このお店を営業しようかというと、すべてはこの言葉に集約されとる
イノベーション~何も無いところからの創造~
全くの「0」から自分で考え、無いものを生み出す
これがジェーンズフライドチキンの今のメニューに繋がっとるんよね
・ジェーンズチミチャンガ
・ジェーンズグリーンカレー
・ジェーンズタコライス
・ジェーンズカオマンガイ
・ピタパンサンド
・照り焼きチキン丼
タコライスとかは既存のものやんと思うかもしれんけど、これもまた一般的なタコライスの味とは違って、佐藤さん独自のオリジナルになっとるんよ
って言っとったんやけど・・・
なぜフライドチキンなのか?
まずはオータムフェストのようなイベントで小手調べってことでフライドチキンにしたんやって!
それから札幌のイベントや催事を中心に、全国のイベントや催事も周るようになったみたいなんよね
で、ちょうど去年の話なんやけど、クリスマスの催事として「札幌大丸」から逆指名がかかったんやと
本来大丸の催事は、応募して多数の競合がひしめき合う中で、「限られたお店だけが選ばれる」とてつもなく敷居の高いところなんよね
そう、お店側から「出店させてください」って頼んでも、出せるようなとこではないん
それがなんとジェーンズには「大丸側」から声がかかり、去年のクリスマスは大丸の催事に出店したってばい!
ちなみに、その催事期間中は朝から閉店までずっと行列が続いたらしいよ
クリスマスやけんなおさらすごかったやろうね~
なぜ店舗を構えることに?
ジェーンズフライドチキンは上記の通り、最初はフライドチキン屋を催事やイベントのみでやりよっただけで、店舗があったわけやないんよね
でもなんで店舗を作ることになったんか?
こうやって催事やイベントを周る度に「お店いつ出すんですか?」
ってお客さんから声がかかるようになり、店舗を構えることにしたんやって
なぜ手稲の隠れ家的場所に?
ジェーンズフライドチキンに行ってみたらわかるっちゃけど、なんでそんなところにって場所にお店があるんよね
駅から離れとるし、周りにはお店がなく、住宅街の中にポツンと一軒だけ飲食店があるん
しかもそれがフライドチキン屋なんよ笑
でもこれには理由があって、佐藤さんが生まれ育ったところが実は手稲なんよね
また、街中の一等地にお店を出すとなると、家賃だけで100万、200万とかかかるし、内装工事を入れれば軽く1000万円かかるってことで、自分の生まれ育ったところでもあり家賃も安く済む手稲に
そして、「佐藤ならなんでもできるからやれば」という友達からの一声により、ここに決定!
ぼくたちの知らんところで、そういったエピソードもあるんよ
こうやって飲食店の歴史を聞いとると、本当に表向きには知れんことが多い
胸肉のみのフライドチキンは他に存在しない
フライドチキンと言えば、ケンタッキーを思い浮かべると思うっちゃけど、フライドチキン屋をやろうと思えば、ケンタッキーをヒントにしてやればお店を出せんこともないよね
けどそれだとケンタッキーの二番煎じになって、繁盛することもないやろう
そこでジェーンズの特徴になっとるのが、「至高の鶏」を使った「胸肉のフライドチキン」
「胸肉」のイメージと言えば、パサパサで味もあんまりせん感じやん?
けど佐藤さんはこう言いよったん
つまり、その調理法さえ工夫してフライドチキンを作れば、たとえ胸肉でも他の部位に引けをとらん、もしくは超える味のフライドチキンが作れるんよ
硬くてパサつく人気のない胸肉をどうにかしたかった
フライドチキンの出発点にもなっとるのが、「至高の鶏」やけど、
「まず硬くてパサつく人気のない胸肉をどうにかしたかった」
ここから佐藤さんの試行錯誤が始まるんよね
「どうしたら柔くなるのか?」
試行錯誤の中たどり着いたのが、「コンフィ」っていう調理法
このコンフィはヨーロッパの調理法で、脂を使って低温真空調理することで、胸肉のうまみと水分を逃さず、しっとりとした肉に仕上がるとか
このひと手間がかかってとるからこそ、胸肉でも柔らかくしっかりとした味のおいしいフライドチキンが出来上がるわけやね
有り難いことにその調理法まで教えてくれたけど、どうやら真似しようと思っても誰にも真似できん秘密があるっぽい
この胸肉の仕込みには2日ほどかかるんけん、もし肉が無くなってしまうとそこで売り切れなんやって
手間はかかり、数が限定されて、非効率的なやり方かもしれんけど、そこにおいしさの秘密があって、一切の妥協なく本当においしいものを食べさせようという想いが詰まった逸品が、このジェーンズの看板でもあるフライドチキンってことやね
ちなみに、フライドチキン以外のメニューにも、コンフィで作った「至高の鶏」が使われとるけん、ぜひいろんな味を味わってみてばい!
催事の際には1トンのコンフィを
もちろん店舗だけやなくて催事もやっとるけん、そん時には鶏肉1トン分のコンフィを作ることもあるみたい
1000kgやけん、どんくらいの量よって感じよね
味を入れて、熱を入れ、コンフィにするのに10日くらいかかるみたい
1日100kgが限度ってことやね
しかも催事がある時にはお店をやりながら仕込むらしいけん、20時にお店を閉めてそこから寝ずにやるらしい
「どんだけ働くんだこのおじさん(ガウガウ心の声)」
でもそれがみんなが喜ぶフライドチキンに繋がっとるわけで、その苦労があるからこそぼくたちは美味しいフライドチキンを手ごろな値段で食べられるんやね
「いつもご苦労様です!」
市販のものは極力使わない
ジェーンズには至高の鶏やフライドチキンをはじめ、いろいろな料理があるっちゃけど、その中でもこだわっとるのは、市販のものを極力使わないこと
使うとしたら醤油とか塩くらいで、あとはフライドチキンに使う粉からタコライスのソースまでこだわった素材やオリジナル調味料を
要は、スーパーで売りよる誰でも手に入るようなものは極力使わんってことやね
素材から調味料まですべてこだわって作るからこそ、オリジナルが生まれるんやないやか
だからこそ「イノベーション」にも繋がる
ちなみに、取材の時に頂いた炭酸水なんやけど、炭酸水まで自分で作っとるらしい(笑)
その手作り炭酸水は市販のとは違って、まろやかで飲みやすくマジでうまかったけん飲んでみて!
ジェーンズフライドチキンの今後のビジョン(野望)
Roll over(ロールオーバー)ケンタッキー
佐藤さん最大の目標は、コレ
Roll over(ロールオーバー)ケンタッキー
Roll overには越えるって意味があって、つまりは「ケンタッキー越え」
これが現時点での最大の目標
そのためにも「まずは味で越えてやろう」と思ったらしい
なぜそもそもケンタッキー越えを目標としたんかって言うと、ケンタッキーって誰しもが知る「唯一無二のフライドチキン屋」やん
そう、ココに意味があって、全国探しても他にフライドチキンを専門にやりよう店ってないと思うんよね(あったらごめんけど笑)
要は、ケンタッキーを超えれば日本一、さらには世界一を目指せるわけ
で、ケンタッキーにも弱点はあって、ライバルがおらん市場で運営しよるけん、結構傲慢な部分もあるっちゃんね
「部位も大きさも全部バラバラなのに値段は一緒」
そう、普通ならココに疑問を持つっちゃけど、ライバル店が無くて一強やからこそ、みんな何も思わず買うんよね
ぼくなんて胸肉には当たるなって思って買いよったけどw
けど実際には、1人で1ピースだけ買うと、胸肉に当たる確率は高くなるんよ
って毎回運頼みで買うのも、よくよく考えたらおかしいよね(笑)
ここにケンタッキーの弱点があって、その弱みの部分がジェーンズの強みになれば、たとえ相手が日本一、世界一のフライドチキン屋だろうが勝機はあるってことね
実際佐藤さんの作るフライドチキンは、「至高の鶏」を使った胸肉やけん部位は1箇所、大きさも統一されとるけん、きちんと値段に合った大きさのフライドチキンが出てくると
まさにケンタッキーの弱みが、ジェーンズの強みになっとるよね
って考えた時に、ケンタッキー越えも「夢」ではなく「現実」っち言えるんやないやろうか
それにしても、こんな田舎にあるフライドチキン屋がそんな野望を持って日々活動しよるのは、客観的に見てめちゃめちゃおもしろかね~
料理だけでなく、単純に仕事の面でも刺激を受ける
どの世代からも愛されるようなお店に
って質問をしたんやけど、ファストフード店だからこだわった人に来て欲しいとかそういうのはなくて、子供からおじいちゃんおばあちゃんまで、幅広い世代の方に来てほしいと
で、実際にいろんな世代の人たちが来とるみたいなんよね
つまり、このジェーンズチキンは、子供からお年寄りまでに愛されとるフライドチキンってことやね
「胸肉で、ヘルシーで、柔らかい」
三拍子揃った鶏肉もなかなかないけんね~
実際子供がおじいちゃんをこの店に連れてきてフライドチキンを勧め、後日またおじいちゃんが一人でフライドチキンを食べにきたこともあったらしいばい
その他にもこんなエピソードが・・・
3年前のオータムフェストに出店しとる時に、ある老夫婦が二人で10時オープンの朝一にきたと
その夫婦はまず、フライドチキンを1個ずつ買っていったと
すると、お昼前にまた夫婦で来て、今度は家に持って帰るってことで2つずつ購入したと
さらに、今度は夕方頃に来て、孫に買っていくと言って10ピース購入していったと
そして、最後にフライドチキンを受け取ったおばあちゃんが、おじいちゃんのところにいった際に・・・
「お父さん、もうケンタッキーいけないね~」
ってボソっと言った言葉が、たまたま調理場にいた佐藤さんの耳にまで届いたんだとか
そのおばあちゃんが意図的に佐藤さんに聞かせようと発した言葉ではなく、おじいちゃんとの自然な会話の中で発した心から思っている言葉でね
これはRoll over(ロールオーバー)ケンタッキーを目標にしている佐藤さんには、最高の褒め言葉
そういう幅広い世代に愛されるチキンが出来上がり、そのチキンが今は店舗で日常的に食べられるようになったってことばい!
ファストフード店としてどこにもない特色を
今あるサイドメニューには脈絡がないから、これからどんどんオリジナルメニューを増やしていきたいと
「フライドチキンの看板を出しとるけど、そういうちょっと変わったレストランとしても位置付けを確立したい」
ここもイノベーションの理念のもとから来る発想と展開よね
つまり、佐藤さんのポテンシャルもジェーンズの歴史もまだ序章に過ぎず、これからまた5年、10年と時間をかけて新しい形を作っていくってことやね
ディズニーランドが新しい形を作り人気が増え続けているのと同じように、ジェーンズも新しい形を作り人気を増やし続けるってことばい
直近だとハンバーガー系やサンドイッチ系のメニューも考え中で、またゆくゆくは街中の方にもお店を増やしていくみたいやけん、これからジェーンズがどうなっていくんか、ぼくとしても楽しみやね^^
編集後記
取材の内容は以上やけど、取材後はジェーンズのメニューにある「照り焼きチキン丼」と「新メニュー」になるかもしれんフライドチキンをごちそうしてもらったばい!
照り焼きチキン丼&フライドチキンを食べてみた
まず出てきたのが、この照り焼きチキン丼
具材には「至高の鶏」に加えて、ピーマンとナスが使われとったばい
さっそくひと口食べてみると・・・
今まで食べてきた胸肉とは全く違うんよね
その柔らかい胸肉と照り焼きソースの味がまた絶妙にマッチしとるん
照り焼きソースも濃くなくてちょうど良い味付けなんよ
さらにマヨネーズがうまさを引き立てる
これはほんと食べてみる価値あるばい!
続いて、フライドチキンも
ちょっと衣がはげたけど許して笑
このフライドチキンは、新メニューになるかもしれんやつで、今までのフライドチキンと違って衣が薄いん
白身フライに近い感じの衣やね
白身フライよりもさらに細かい衣かも
もちろんチキンもうまか!
このフライドチキンは催事とかでは出しとるらしいんやけど、今回改めて店舗のメニューになるかもしれんのやって
今までの定番と食べ比べしてみても面白いかもね
ジェーンズからのお知らせ
・オータムフェスト2019に出店
会場:大通り10丁目「お肉じゅっ丁目」
開催日程:9月6日~9月29日
営業時間:午前10時~午後20時30分
がうめし編集長ガウガウ
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